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北京の大気汚染が現在マジやばい状態に!初の「赤色警報」PM2.5 [出来事]




中国・北京市は7日夜(現地時間)に、深刻な大気汚染が懸念される
として、北京市が定めた4段階の警報で、最悪レベルの「赤色警報
を出しました。



この警報基準は2013年10月に北京市が導入したものですが、
赤色警報が出されたのは初めてのことです。


それでなくとも控えめな数値を差してきた北京市が、今回初めて赤色を
出して注意を喚起してきたということは、尋常でない大気汚染がこれから
続くとみて良さそうです。


こうした事態を受けて北京日本人学校は8日を休校とすることに決定
しました。


☆どれだけ、何が健康にやばいのか?


ここで問題とされているのが、中国の大気汚染問題でよく取り上げられる
PM2.5です。


PM2.5とは空気中の「粒子状物質」のことで、石炭での火力発電で発生する
煤煙や自動車の排気ガスなどが主な原因とされています。


yjimage.jpg
出典:http://www.news-us.jp


写真でもわかるように空気中の微粒子で一寸先も見えないような深刻な
状態となっているのが、北京に代表されるような中国の大都市が抱える
悩める現状です。


では問題になっている「PM2.5」の大きさですが、直径が2.5ミクロン以下
と言われています。
私たちの髪の毛と比較しますと、直径が髪の毛の約40分の1以下の大きさ
しかありません。


こうした異物が体内に入ると、肺の奥、さらには血管へと侵入し、全身に
行き渡ることで、ぜんそくや気管支炎、さらには肺がんや心臓疾患などを
発症させたり、悪化させたりするリスクが高まると言われています。


小さな子供やお年寄りはもちろんのこと、呼吸器や心臓に疾患のある人に
とっては生命の危険すらある深刻な問題です。


☆北京市の警報システムとは?


北京市では「重度汚染」が発生することが予測される際に、その予測日数に応じて、

「青色(4級)警報」(1日間)
「黄色(3級)警報」(2日間)
「オレンジ色(2級)警報」(3日間)
「赤色(1級)警報」(4日間以上)

以上の4段階に分けて警報が発令されます。


今回発令されたのが、最も深刻な「赤色警報」で今後4日間以上にわたって北京市
では深刻な大気汚染に見舞われるという予測なのです。


北京市内では11月に入ってから深刻な大気汚染が発生していて、市民の不安や
不満が高まっていると伝えられていた矢先の赤色警報ですから、北京市政府も
手をこまねいているわけには行きません。


工場の操業停止、屋外での建設作業の中止、車両の通行規制などを実施して
対策をアピールしていますが、市民生活への影響は計り知れないものがあります。


パリで開かれているCOP21(国連気候変動枠組み条約第21回締結国会議)で
中国はしきりに、「大国」としての責任を果たすと強調していますが、その前に
自国の足下で何が起きているのか見つめ直し、まずは汚染物質をこれ以上地球上に
まき散らさない方策を最優先してもらいたいものです。




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