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佐木隆三さんが遺したもの 同名の子供も! [人物]



作家、佐木隆三(さき りゅうぞう)さんが亡くなられた
というニュースが各方面から伝えられていますね。

最近はテレビのワイドショーなどでもお顔を拝見
しないなあと気にしていたのですが、、、

ここ数年は足腰が弱って入退院を繰り返されていた
とのことです。


作家 佐木隆三さんといえば!

だれが何と云おうと、

復讐するは我にあり」ですよね。




実在した連続殺人鬼をモデルとした作品は、1976年に
第74回直木賞を受賞され、佐木隆三さんの代表作と
なりました。


そして、この作品は3年後に映画化されます。
今村昌平監督がメガホンを握り、緒方拳さんがが主演して、
これまた大ヒットしました。





いわゆる「犯罪小説」を文学にまで昇華させた功績は
佐木隆三さんという作家を語る上でははずせませんね。


なぜ九州門司に移り住んだの?

ところで、佐木隆三さんは今から16年程前に住まいを
東京から北九州市の門司に移されています。


佐木さんは4歳の時に家族で韓国・釜山から船で日本に
戻って来たのですが、その時に連絡船の上から見た
祖国日本の関門海峡の美しさが忘れられなかったそうなんです。


その光景が焼き付いて離れず、還暦をすぎた頃に門司港を
一望出来る高台に移り住みました。


佐木さんの思い、分かるような気がします、、、


誰もがいだく望郷の思いとでも言うのでしょうか。
現役時代は場所を選ばず、馬車馬のように働いて、気がついたら
自分の周りに残されたものは何もなかったりします。


ふと我に返った時に寂しさとともに、生まれ育った懐かしい場所
であったり、損得関係なしに付き合える幼なじみがいつでも迎えて
くれる場所に戻りたい、、、


骨は関門海峡に!

佐木隆三さんは「死んだら私の骨は、関門海峡にばらまいて欲しい」
と笑って話されていたそうです。


息子さんの名前は?

佐木さんには娘さんと息子さんがいらっしゃいますが、

ご長男の小先隆三(こさき りゅうぞう)さんは、

お住まいの横浜からお父さんが入院されていた
九州へ毎週末、足を運んでいたそうです。

作家であり父である佐木隆三さんの本名は

小先良三」(こさき りょうぞう)ですので、

ご長男は、お父さんの作家としてのペンネームを名前にいただいた
のですね。


毎週病室にお父さんを見舞っていた長男、隆三さんは佐木さんについて、

「門司港が見渡せる家に帰って、(飼い猫の)ふーちゃんに会いたい」
繰り返していたそうです。



作家、佐木隆三氏のご冥福をお祈りいたします。

合掌




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