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化血研ってどんな会社? ヤバすぎる過去!倒産も? [事件・事故]

朝からトップニュースで伝えられている不正のニュース。

その主役は「化血研」という耳慣れない会社?組織?の
名前でした。

そこでこの「化血研」という組織について、調べてみたところ、
ヤバすぎる過去と現状、ありえない事実が出てきました。

*化血研とは「一般財団法人化学及(および)血清療法研究所」
 の通称で熊本市に本部や研究所がある



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☆何が問題なのか?


まずわかりやすく整理してみますね。


不正その1

本来なら国の承認どおりの方法で血液製剤やワクチンを製造 しなければならないが、
化血研はこれを守らなかった。



不正その2

こうした製造における不正行為を隠蔽(いんぺい)するために 会社ぐるみで偽装工作に精を出し、
何と40年間にわたり不正を継続し、隠し続けてきた。



もうどうなっているんでしょうか、この組織、、、

同じ日本人として、いや人間としてこちらまで恥ずかしく
なってしまいます。


☆こうした不正を行ってきた理由は?


まあ理由といえばまだ聞こえはいいですが、いわゆる言い訳について、
第3者機関がまとめた報告書には、

「自分たちは専門家であり、当局よりもよく知っている」
「製造方法を改善しているのだから、当局を少々ごまかしても、 大きな問題はない」
という研究者のおごりがあったと指摘しています。

呆れて物が言えません、、、(苦笑)


☆この組織には前科があった!


化血研には前科と言っていい過去があります。
それは「薬害エイズ事件」の加害企業の1社だったのです。


非加熱製剤を治療に使用したことで、日本では全血友病患者の約4割
に当たる1800人がHIVに感染し、多くの死者を出し、現在も苦しんで
いる患者さんが多くいます。


この薬害エイズ事件が発覚し、損害賠償を求める民事訴訟が提訴され
他のが1989年、そして7年後の1996年に国や企業との和解が
ようやく成立しました。


要するに、化血研という企業・組織はこうした事件を起こし、社会的にも
糾弾され「もう二度と致しません!」と被害者や国民に言っておきながら、
別の不正行為を脈々と続け、隠蔽してきたのです。


そして最悪なのは、監督官庁である厚労省が、こうした不正を見抜くことが
出来なかったという現実です。

この程度だから、不正を許してしまう、、、もっと言えば、ナメられてしまう
わけです。


おっと、いつの間にか筆者まで熱くなってしまいました(苦笑)



☆これほどひどい企業、普通ならとっくに倒産だが?


「安心してください! 倒産しませんから!」


理由は、この業界での寡占企業だからです。

寡占企業とは、、、言ってしまえば競争相手が極端に少ないのです。

具体的には、ワクチンでは私たちがお世話になっているインフルエンザ
日本国内の30%ポリオ百日咳を予防する子供向けの4種混合60%もの
シェアを持ち、さらにA型肝炎狂犬病に至ってはなんと100%のシェア
を占めているのです。


安定的に薬剤を供給するためには、国も潰すに潰せないといったところでしょうか。


しかし、そんなこと言ってるから性根腐りきった企業・組織がはびこるのです。


国民の安全が足元から脅かされているのですから、国は責任を果たす意味で、
化血研にはレッドカードを出し、市場から退場いただき、不足が予測される
ワクチンや薬剤を他社に増産してもらう。

もしくは海外のよっぽど信頼出来る製薬メーカーから緊急輸入するといった
措置を取るのが、厚労省の果たすべき役割だと思います。


テレビのニュースで化血研の宮本誠二理事長(辞任したので、もはや前理事長)
が記者との質問に答えるやり取りを見ていましたが、記者が「製造されている
インフルエンザワクチンは安全なのか?」という質問に宮本理事長は「安全です!」
と即答されていました。


しかし、続いての質問で「安全の根拠は?」と問われると、まさかの沈黙、、、
ずいぶん間があって、最終的に「その質問にはお答えできません!」とは、、、


宮本理事長が大学を卒業して化血研に入社したのが今からちょうど40年前。
不正が始まったのも40年前と言われていますから、「不正」とともにこの道一筋
といった感じです。


何れにしても、私たちの命に直結する問題ですので、監督官庁にはお茶を濁して
もらいたくないですね!




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【関連記事】 → 「化血研」 今度はボツリヌス!不正のデパート状態だ!



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猛毒リシンを抽出するトウゴマは普通に販売されていた! [事件・事故]

別居中の夫を毒殺しようとした疑いで、宇都宮市在住の
妻が逮捕されたニュースは、朝からワイドショーなどで
取り上げられています。


事件の詳細などは今後の捜査の行方を見守るしかありませんが、
今回容疑者と思われる妻が夫を殺害しようと使用したとされる
猛毒は「リシン」という物質でした。


私はこの「リシン」という物質の存在さえしらなかったものです
から、ネットで検索してみると、、、


有るはあるは、専門的な記述から、私のようなど素人でも理解
できるものなど様々な情報がありました。


そこで今回は、リシンという物質がどれだけ恐ろしい殺傷能力
を持つのか、そしてそれは私たちの身の回りにどのような形で
存在するのかまとめてみました。


唐胡麻(トウゴマ)から抽出!

まず「リシン」で検索すると、リシン(毒物)ーWikipediaという
見出しが目を引きます。

リシン (Ricin) は、トウゴマ(ヒマ)の種子から抽出されるタンパク質である。
ヒマの種子に毒性があることは古くから知られていたが、1888年にエストニアの
スティルマルク (en) が種子から有毒なタンパク質を分離し、リシンと名付けた。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/リシン_(毒物)


250px-Castor_beans.jpg

写真にもあるように何か焙煎した後のコーヒーの豆のような色をした
種子が「トウゴマ」のです。


このトウゴマ(ヒマ)の種から抽出されるのが猛毒「リシン」だと
いうのです。


一方でトウゴマは下剤用の薬として昔から重宝して使われてきた
ヒマシ油を抽出する種でもあります。

日本では平安時代の辞書「倭名類聚抄」に「カラカシワ」の名前で
書かれていて、平安時代より前の飛鳥時代に中国から伝わっていた
とのことです。


トウゴマはインドや東アフリカ原産といわれますが、その栽培は
比較的たやすく、温暖な地域であればどこでも可能なようです。

どれだけ恐ろしい猛毒なのか?


前述のウィキペディアによれば、

人体における推定の最低致死量は体重1kgあたり0.03mg。


と言いますから、体重が60kgの人はわずか1.8mgが致死量となります。


どのような症状に襲われるのか?

ケース1

[かわいい]?今回の事件のように、飲食物に混入されて口から入った場合
激しい胃腸症状を起こし、ショックから死亡することがあります。
具体的には、胃腸管の壊死・出血、肝臓・脾臓・腎臓の壊死を
起こすことがあります。

ケース2

[かわいい]?噴霧されたリシン毒素を吸入した場合
リシン毒素を吸入してから4-8時間後に、発熱・咳・息苦しさ吐き気
関節痛などが急に出現します。吸入してから18-24時間後に気道の壊死
及び肺浮腫を起こすことがあります。吸入してから36-72時間後に重症
の呼吸困難から低酸素血症となり死亡することがあります。

出典:横浜市衛生研究所
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/ricin1.html


何れにしても、大変恐ろしい、殺傷能力の高い毒物だということが
よくわかります。

「トウゴマ」→「ヒマシ油」→「リシン」


ここでは具体的な抽出方法等については説明を省きますが、ネットや
漢方薬の専門書等から得られる知識でリシンの製造が可能だという
事実に愕然としました。


そしてさらに愕然とした理由は!


このトウゴマをどこでも、誰でもたやすく購入することが出来るのです。
インターネットで「トウゴマ 販売」と検索すれば、名だたる通販サイト
で購入できます。しかも安価で、、、


ワイドショーなどでは、これほど猛毒のリシンをどのような経路で
容疑者が入手したのか?などと話題にしていますが、別に特別なことでは
ないのです。もはや「ワンクリック」なのです。


このことは私たちにさらに恐ろしいテロの道具として使用されるのでは
ないかと危惧させる理由でもあります。


実際に猛毒リシンは過去の戦争でも「生物兵器」として使われていますし、
直近では2009年にイギリスでリシンを使ったテロを画策した疑いで、
2人の白人至上主義者が逮捕されています。

また、アメリカのオバマ大統領や、
当時のマイケル・ブルームバーグニューヨーク市長
宛にリシンの入った封書を送りつけたとして逮捕起訴された
女優に昨年、禁固18年の判決が言い渡されたばかりです。


今回の事件から私たちが学ぶべきことは?


このように、今回、宇都宮で起こった事件は様々な教訓を私たちに
投げかけているのではないでしょうか。


これほど恐ろしい猛毒を、日本はもちろん世界中で手に入れることが
できてしまうのです。毒素の抽出は決して難しいことではないのです。


テロという犯罪で考えれば、何も国外から武器を持ち込むことなく、
リシンという生物兵器をたやすく製造できてしまうのです。


このようなことを書いたり、発言すると、「寝た子を起こすな!」
などと言われる方がいますが、こうした現実を直視するところから、
犯罪を抑止することに繋がるのではないでしょうか。




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